ほっといちゃった

せんぱいが、一人で友達のライブを見るために
夜中出かけるかもとかって言った。

ライブに行くのは、いつも二人で行くのに
誘ってくれないし、その友達のことも
ぜんぜん教えてくれないから、なんか心配になって
「行かないで」って言いたかった。

けど、我慢したのです。

誘ってくれないのは、平日の夜中だからで
スーパーフレックスなせんぱいの仕事と違って
わたしの仕事は朝からだから無理だと思ったから
きっとせんぱいはそんな風に思ったから
そう思ったからこそ、聞きたいのも我慢したの。

でも、せんぱいはなんかいつもふうわりしてるし
すごく、すごく不安になる。
けど、わたしがいくらせんぱいを好きだからって
その為に、せんぱいに窮屈な思いをさせたくない。

けどさ、苦しいなあ。
せつないなあ。
うじうじしてる自分が気持ちがわるいなあ。
きちんと自立して、自分にちゃんと自信をもっていたら、こんな不安な気持ちにはならないんだろうなあ。はー。

結局、台風でせんぱいはライブに行くのをやめた。
わたしはホッとして
でもちょっと、そんな自分が嫌になった。

せんぱいのこと、自分のことよりすき。
好きだから、望んでしまうことが多すぎて
でも、それを全て伝えるのは
あまりにも自分勝手な気がして
だけど、一緒にいてほしい。
はなれたくないよう。